「風が吹けば桶屋が儲かる」って聞いたことがありますか?
風が吹く・桶屋が儲かる
一見関係なさそうな事柄ですが、巡り巡って意外なところに影響を与えることのたとえです。
この本では特に地理についての関わりがなさそうな2つの事柄の間の飛躍を説明してくれます。
1項目約10ページ完結なので、隙間時間にちょっとずつ読んだりできます。
かなりかみ砕いて説明してくれているので中学生から読めると思います。
学生選書コーナーで出会った
私はいつも本を探すとき大学の図書館の学生選書コーナーをよく見ます。
この本もそこで面白そうだと思い、手に取りました。
本の情報
タイトル:現役東大生の世界一面白い教養講座未来を正しく見通すための「地理的思考」入門
著者:西岡壱誠
日本は山が多い→日本の漫画が開花
山が多いと使える平地が限られてきます。日本の主食はコメであり、育てるには十分な土地と水が必要です。
そこで、限られた土地と水を分割するため「親族」という概念が生まれます。
よって、西洋的個人主義が生まれません。一方、親族関係が深まっていきます。
すると、新年に親族が集まった時「お年玉」という文化ができます。
そのお年玉や小遣いを使い子供がお金をやりくりするようになります。
その結果、企業は子供に受けるものを作ることが要求され、子供向けの大衆文化の漫画が開花しました。
こんな感じで、他にもいろんなトピックの因果関係を説明してくれています。
読む前に自分なりに因果を考えながら読むと一層内容が頭に入ってきます。
まとめ
この本は雑学書としても面白いのですが、最初に教養について書いています。
地理や地理や歴史は知識を詰め込むものではなく「因果関係」で考察していくのが大事でそれが本当の教養と述べています。
これは、私も強く共感します。
とにかく、サクッと読める雑学書としておすすめです。ぜひ読んでみてください!